一粒の「愛」を
わたしに下さい
たとえそれが、
わたしを傷つけ粉々にしても構わない
唯、心は愛しい人を求める
傷つくことを、苦しいくらい知ってるのに
恋という可愛いものじゃない
愛は別物
それは太古の昔から、極々僅かな人間しか認識していない
これは恋じゃない
苦しいほどそれは分かっている
恋とは
相手を想うことだ
傷つくことを知らない者が持つ感情だ
恋とは
世界で一番甘く、
また、
世界で一番幸せなものである
そして
愛は
愛とは
世界で一番美しく、
また、
世界で一番醜いものである
fin.
それを信じられたあの頃、わたしは幸せでした。
愛、なんて。恋、なんて。
愛ということばが哀に変わったとき、わたしは人を信じる事を躊躇いました
by緋隅小夜