別れ。
              
 
 
さようなら 私は行きます
もう二度と振り返りはしません もう二度と
貴方の事が好きでした 誰よりも
貴方もそうだと思っていました
思い込んだ私が馬鹿でした
 
 
さようなら 貴方はもう振り返らない
もう二度と会うことはないでしょう もう二度と
信じていました、貴方のことを
そして貴方を信じる私のことを
微笑む貴方はまるで悪魔
囚われたのは私の失敗でした
 
  
さよなら、 今度こそ永遠の
もう立ち止まりません 絶対に
愛していました 嘘くさい笑顔の貴方の事を
心の底から 本当に
貴方はいつでも微笑みます どんな私に対しても
仮面の貴方が涙を流したとしても 私は気がつかないでしょう
 
そうして永遠にお別れです
だから言います さよなら、と
 
最後に残した別れの言葉と貴方への後姿
囁く愛の言葉はもう既に過去のもの
 
それでも消えない真実があります
この先 どうやっても消せない真実をただ一つ残して
私は歩いてゆくのです
 
 
 
          ――愛シテイマシタ。貴方ノ事ヲ。貴方ダケヲ。
            心ノ底カラ、本当ニ。…今トナッテハ、昔ノ話デスガ。

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言っちゃえば部活の没作品に手を加えたやつです笑
2009/12/28  緋隅小夜